グローバルヘルスのためのGIS

「世界保健のための地理情報システム (GIS)」コースでは、地理情報システムの専門知識と疾病対策におけるその応用を組み合わせています。

このコースでは、疾病管理プログラムにおけるGISの使用方法を紹介し、疾病管理のためのGISの使用方法に関する知識と基本的なスキルを学び、疾病負担の疫学的評価とプログラムによる計画と管理の改善に焦点を当てます。参加者は、自分のニーズに合わせてコースを調整するために、実用的なケーススタディの範囲から選択できます。

このコースは、医療専門家が日常業務で GIS を使用できるようにするための確かな理解と実践を提供することを目的としています。専門的な環境でオープンソース ソフトウェア ソリューションの使用が増えているため、商用ソフトウェアに代わる、無料でありながら完全に実行可能な代替手段が提供されています。このコースでは、フリーおよびオープンソース ソフトウェア ソリューションを使用して、コース参加者が商用パッケージに依存せずにスキルを実践できるようにします。

最初の週は、GIS の基本的な理論と機能を学ぶことに重点を置きます。基本的なソフトウェア操作スキルの開発と、空間データを分析するための分析アプローチの理解に重点が置かれます。

特定のトピックにはさらに次のものが含まれます。

• 空間データ形式を含む GIS の基本理論と原則
• QGIS 3.x ソフトウェアパッケージの紹介
• 空間データ管理
• オンライン データ リポジトリの使用とクラウド データベースからのデータ抽出 (例: DHIS2)
• データの視覚化と地図作成の概念
• 地理座標参照系の使用
• 重要なジオプロセシング機能の概要

コースの 2 週目では、1 週目で学んだ GIS スキルを公衆衛生の分野に適用および拡張する機会が提供されます。このコースでは、疾病管理プログラムの計画と評価、および健康データの時空間分析の分野における特定の問題に取り組みます。

トピックは次のとおりです。

• 疾患の地理的パターンの空間分析: 点パターン分析と地理的クラスター分析
• 地理的アクセス分析: 医療サービスの対象範囲を定量化する
• MATCH アプローチを使用した空間多基準リスク分析
• ODK ソフトウェア システムを使用したデジタル (空間) データ収集

両週ともゲスト スピーカーが招待され、疾病管理プログラムや研究プロジェクトにおける GIS の使用の応用例を紹介します。